数多の文化財が立ち並ぶ京の都。
市内を巡るならこちらも必須と言ってよいでしょう
世界遺産 元離宮 二条城。
創建は1603(慶長8)年。
徳川初代将軍家康が
上洛(じょうらく)の折の宿泊所として築城したことが起こり。
そして1867(慶応3)年
十五代将軍慶喜が大政奉還の意を表した場所でもあり、
江戸時代から
400年以上の時の移り変わりを包みこんで
現代に引き継いでいます。
徳川家らしい華美な装飾はさすが。
二の丸御殿は国宝に指定されています。
見て下さい
この分厚い床材を。
10cmはあろうかと思われます。
御存じ、鶯張り(うぐいすばり)の廊下は
城内警備のための先人の知恵。
きゅっきゅっと鳴る床に興じながら
至る所に施された職人たちの技を堪能します。
城内は写真撮影が出来ないため
お話だけになりますが、
「狩野派」の絵師らによる障壁画は
重要文化財に指定されています。
松、鷹、寅…
様々な絵図。
電灯のなかった時代
昼間でも城内は薄暗かったことと思います。
奥行きや自然を感じられるように
趣向を凝らしたのではないでしょうか。
再び表に出てみますと
特別名勝に指定されている
庭園が広がります。
私たちが出掛けた頃はまだ寒かったので
ソテツには菰巻き(こもまき)がなされています。
この巻き方も名物なのだとか。
まさに別世界とはこのこと。
夢のようなひとときを大いに楽しみました。